ABテストプロ 使い方ガイド

ストアの設定からテストの作成・分析まで、管理画面の手順を最短で理解できるようにまとめています。

ホーム画面(テスト状況の一覧)

ホームでテストの状態や次のアクションを確認できます。

ホーム画面(テスト状況の一覧)

画像: ab-test-home.png

クイックスタート

  1. App Embed(ABテスト埋め込み)を有効化する
  2. バリアント用のテンプレートやテーマを用意する
  3. テストタイプを選び、コントロールとバリアントを設定する
  4. テストを開始し、結果を待つ
  5. 詳細画面で指標とセグメントを確認する

ガイド一覧

初期設定

1. プランを選択する

「設定」→「プラン」からプランを選択できます。開発ストアは制限が無効になります。

  • Free: 同時実行 1件
  • Starter: 同時実行 5件
  • Pro: 同時実行 15件

有料プランの場合はShopifyの確認画面で課金を承認してください。

オンボーディング画面

App Embedの有効化と最初のテスト作成がチェックリストで表示されます。

オンボーディング画面

画像: onboarding.png

2. App Embedを有効化する

テストの割当と計測は、App Embed(ABテスト埋め込み)が有効なテーマでのみ動作します。

  1. オンボーディング、または「設定」から「テーマ設定を開く」をクリック
  2. Shopifyテーマエディタの「App embeds」を開く
  3. 「ABテスト埋め込み」をオンにして保存
App Embedの有効化

テーマエディタでABテスト埋め込みをオンにします。

App Embedの有効化

画像: app-embed-enable.png

チェックポイント

  • 「設定」画面で「状態: 有効」「同期: 同期済み」になっているか確認
  • テーマを切り替えた場合は、App Embedがオフになっていないか再確認
  • App Embedが無効だとテストを開始できません
設定画面

App Embedの状態とプランを確認できます。

設定画面

画像: settings.png

3. 同意・法規への配慮

A/Bテストは地域によってユーザーの同意が必要です。必要に応じて同意バナーやプライバシーポリシーを見直してください。

テスト作成

管理画面でテストを作成し、開始するまでの流れをまとめます。テストはコントロール + バリアント1の2パターンで運用します。

ステップ1. テストタイプを選ぶ

ページ単体/テンプレート/テーマ/URLスプリットの4種類から選択します。

  • ページ単体テスト: 特定ページの変更検証
  • テンプレートテスト: 同一テンプレート全体の変更検証
  • テーマテスト: サイト全体の比較
  • URLスプリットテスト: 異なるURLの比較

テーマテストは同時に1件のみ実行できます。

テストタイプ選択

目的に合わせてテストタイプを選択します。

テストタイプ選択

画像: select-test-type.png

ステップ2. 基本設定

  • テストのタイトル: 目的が分かる名前を設定
  • 実験キー: 半角英数字とハイフン、最大32文字(タイトルから自動生成)
  • 説明: 仮説やメモ(任意)

実験キーはURLスプリットの束ねURLにも使用されます。

基本設定フォーム

タイトル・実験キー・説明を入力します。

基本設定フォーム

画像: basic-settings.png

ステップ3. コントロールとバリアント設定

テストタイプに応じて設定方法が変わります。

ページ単体 / テンプレートテスト

  1. コントロール: テスト対象ページを選択
  2. バリアント: テーマエディタで作成したテンプレートを選択

アプリからテンプレート複製はできません。テーマエディタでテンプレートを複製し、サフィックス付きで保存してください。

  • 例: product.ab-test / collection.ab-test
  • サフィックスなしのデフォルトテンプレートはバリアントに使えません
テンプレート複製

テーマエディタでテンプレートを複製して保存します。

テンプレート複製

画像: template-duplicate.png

テーマテスト

  1. コントロール: 公開中のテーマを選択
  2. バリアント: 複製または新規テーマを選択
テーマ選択

比較するテーマをコントロール/バリアントで選択します。

テーマ選択

画像: theme-select.png

URLスプリットテスト

  • コントロールURLとバリアントURLを入力
  • 許可されるドメイン: ストアのmyshopify.comドメイン、または登録済みのカスタムドメイン
URLスプリット入力

コントロールURLとバリアントURLを入力します。

URLスプリット入力

画像: url-split-input.png

ステップ4. トラフィック配分

  • スライダーで10%〜90%の範囲で調整
  • 合計は必ず100%
  • 迷った場合は「均等に戻す」で50% / 50%
トラフィック配分

コントロールとバリアントの配分を調整します。

トラフィック配分

画像: traffic-split.png

ステップ5. スケジュール設定

  • 今すぐ開始 または 日時指定を選択
  • 日時指定の場合は開始日時/終了日時を入力
  • 最短1日、最長90日
  • 今すぐ開始の場合は90日後に自動停止
スケジュール設定

開始・終了日時を設定します。

スケジュール設定

画像: schedule.png

ステップ6. 下書き保存 / テスト開始

画面下部のバーから「下書き保存」または「テストを開始」を選択します。

  • App Embedが有効か
  • プランの同時実行上限(実行中 + スケジュール待機中)を超えていないか
  • 同じ対象で別のテストが実行中でないか(スコープロック)
  • バリアント設定が不足していないか
  • URLスプリットの場合、ドメインが許可されているか

プレビュー

「プレビュー」ボタンでコントロールとバリアントの表示を事前確認できます。必ず見え方を確認してから開始してください。

計測と優先ルール

ABテストの結果がどのように計測されるか、複数テストが同時に走った場合の優先・コンフリクトの考え方をまとめます。

計測フローの全体像

割当 → イベント送信 → 集計の流れを示す図を配置してください。

計測フローの全体像

画像: measurement-flow.png

計測の流れ

  1. App Embedが来訪者ID(ab_sid)を確定し、App Proxyでテスト割当を取得
  2. 割当完了後にページビューイベントを自動送信
  3. Web Pixelがカート追加・購入などのイベントを送信
  4. イベントと割当を紐付けて集計し、指標を更新

計測はab_sid(90日クッキー)単位で行われます。異なるデバイスやブラウザは別の訪問者として扱われます。

自動で送信されるイベント

  • view: 割当後にApp Embedが送信(同一URLの重複送信は短時間で自動除外)
  • add_to_cart: Web Pixelのカート追加イベント
  • purchase: Web Pixelの購入完了イベント(注文金額を計測)

テーマエディタや管理画面のプレビューでは割当とイベント送信を行いません。

任意で送信できるイベント

クリックやフォーム送信などの独自イベントは、ストア側でwindow.abTrackExperimentEventを使って送信できます。イベントはログに記録されますが、標準の指標はCVR/ATC/AOV/RPVのみです。

指標の計算方法

  • 購入率(CVR)= purchaseのユニーク人数 / 割当人数
  • カート追加率(ATC)= add_to_cartのユニーク人数 / 割当人数
  • 平均注文額(AOV)= purchase金額合計 / purchase件数
  • 訪問者あたり売上(RPV)= purchase金額合計 / 割当人数(未購入は0円で計算)

割当人数はab_sid単位のユニーク数で集計します。集計対象は保持期間内のイベントと割当のみです。

商品単体テストの計測

商品ページを対象にしたテストでは、購入・カート追加イベントに含まれる商品ID/ハンドルが ターゲット商品と一致する場合のみ計測されます。商品情報がイベントに含まれない場合は計測対象外になります。

セグメント計測のルール

  • デバイス: モバイル(sp)/ PC(pc)
  • ログイン状態: ログイン / ゲスト
  • 顧客タイプ: 初回購入 / リピーター(ログイン顧客のみ判定)

セグメントは割当時点のスナップショットで判定されます。ログイン顧客は過去の購入履歴を参照して分類します。

優先順位とコンフリクト

テーマ/ページ/テンプレ/URLの優先関係を図解してください。

優先順位とコンフリクト

画像: priority-conflict.png

複数テストの優先ルール

  • URLスプリット経由の訪問は、そのURLスプリットテストのみ計測(他テストは除外)
  • テーマテストは最優先で割当され、参加者は他テストを同時に実行しません(デフォルト設定)
  • ページ > テンプレート > URL の順で優先し、競合する場合は上位スコープが採用
  • 同一訪問者では既存の割当が優先されます(粘着割当)

テーマテストの参加率は単独実行時は100%、他テストがある場合はデフォルトで50%です。

競合判定の考え方

  • ページ vs テンプレ: テンプレ種別/ハンドルが一致すると競合(ページが優先)
  • テンプレ vs テンプレ: 同一テンプレ種別かつ同一ハンドル、またはハンドル未指定の場合に競合
  • URL vs ページ/テンプレ: URLパスから推定されるテンプレ種別やハンドルが一致すると競合
  • URL vs URL: 同じパスへのテストは競合

開始時にはスコープロックで競合チェックが行われ、同一対象のテストは開始できません。

計測が行われない主なケース

  • App Embedが無効なテーマで閲覧した場合
  • 同意が必要な設定で、顧客が計測を拒否している場合
  • URLスプリットで束ねURLを経由していない場合
  • 商品単体テストでイベントに商品情報が含まれていない場合
  • 管理画面のプレビューやテーマエディタ内での閲覧

結果確認と運用

テスト開始後の管理、分析、ヘルスチェックの流れを解説します。

テスト一覧

稼働中/下書きなどをフィルタし、操作をまとめて実行できます。

テスト一覧

画像: experiment-list.png

1. テスト一覧での管理

  • ステータスでフィルタ(下書き / スケジュール / 実行中 / 一時停止 / 停止済み)
  • スコープでフィルタ(ページ / テンプレート / テーマ / URL)
  • 一括操作(開始/一時停止/停止/削除)

削除できるのは「下書き / 停止済み / 勝者適用済み」のみです。

2. テスト詳細での確認

詳細画面では対象・指標・スケジュールを確認できます。

  • 購入率(CVR)
  • カート追加率(ATC)
  • 平均注文額(AOV)
  • 訪問者あたり売上(RPV)

実行中・一時停止中は直近90日ローリング、停止済みは終了時点の集計を保持します。

テスト詳細

指標と対象情報を確認します。

テスト詳細

画像: experiment-detail.png

3. セグメントで絞り込む

  • デバイス: モバイル / PC
  • 顧客タイプ: 初回購入 / リピーター
  • ログイン状態: ログイン / ゲスト

顧客タイプはログイン顧客のみを対象に計測します(未ログインは含まれません)。

セグメントフィルタ

必要な切り口でデータを絞り込みます。

セグメントフィルタ

画像: segment-filter.png

4. URLスプリット情報

URLスプリットテストでは、詳細画面に束ねURLが表示されます。広告やメールのリンクは必ず束ねURLを使用してください。

例: https://{shop}.myshopify.com/apps/ab/split/{experimentKey}

URLスプリット情報

束ねURLと各バリアントURLを確認できます。

URLスプリット情報

画像: url-split-info.png

5. ステータス操作

  • 実行中: 一時停止 / 停止
  • 一時停止: 再開 / 停止
  • 下書き: 開始 / 削除
  • スケジュール待機中: 開始(開始時刻前は無効)/ 削除
  • 停止済み: 削除

6. ヘルスチェック

テストが正しく動いているかを確認できます。

  • App Embed: テーマに埋め込みが有効か
  • イベント計測: 直近24時間のイベント受信状況
  • 統計ジョブ: 集計処理の実行状況
ヘルスチェック

App Embedと計測の状態を確認します。

ヘルスチェック

画像: health-check.png

よくある質問

Q. テストが開始できません

  • App Embedが有効か(設定画面で確認)
  • プランの同時実行上限(実行中 + スケジュール待機中)を超えていないか
  • 同じ対象に別のテストが実行中でないか(スコープロック)
  • バリアントのテンプレート/テーマ/URLが未設定ではないか
  • URLスプリットの場合、ドメインが許可されているか

Q. データが更新されません

  • テストが「実行中」になっているか
  • ヘルスチェックで「イベント計測」「統計ジョブ」が警告になっていないか
  • セグメントの絞り込み条件が厳しすぎないか

Q. URLスプリットの結果が見えません

  • 広告やリンクが束ねURLになっているか
  • 直接アクセスが多いと正確な比較ができません